検索ネットワークとコンテンツネットワークでは、売れるモノも違うの!?

3月 18, 2010 | ディスプレイネットワーク, 検索ネットワーク

検索ネットワークとコンテンツネットワークの違いについては、過去にも何度か記事を書いてきました。

先日も、コンテンツネットワーク狙いで、サイトを立ち上げたけど、全く上手くいかなかったという報告を受けました。

僕自身が経験した中で、どのような商品・サービスがコンテンツネットワークで上手くいったのか、紹介したいと思います。

※ ちなみに、今回はダイレクトマーケティングの視点で判断しています。特にコンテンツネットワークでは、イメージ戦略(サイトみてもらって、ブランド力をアップさせる戦略)のような戦略にも活用しやすいのですが、今回はその視点は除外し、単純に出した広告から、いくらの売り上げが上がって、費用対効果が取れたかどうかの視点です。

“今すぐ必要なサービス” と “潜在的な悩みや欲望” の比較

『水道が壊れた…』

そんな時、水道を修理してくれる会社を探すのに、検索エンジンはとても便利です。

[水道 修理] というキーワードで Google 検索すれば、AdWords 広告もたくさん出てくることでしょう。

この場合は、問題ないと思います。

ところが、コンテンツネットワークに同じサービスの広告を出す場合に、水道が壊れて悩んでいるユーザーだけを割り出すのは、なかなか容易ではありません。

それは、水道が壊れてから修理をお願するまでの期間が短いからです。

大抵の場合、水道が壊れると生活に支障があるので、すぐに修理をお願いすることでしょう。

ユーザーにとって、水道が壊れていない時は、あなたの出している広告は意味がありません。修理屋がみつかり修理が済んだ後も、それで問題は解決されるので、[水道 修理] の広告は必要ありません。

この場合は、水道が壊れた時点で、恐らく必ず必要なサービスなので、検索ではかなり良い反応を得られるのではないかと想像しますが、広告を出すタイミングが難しいのと、検索ほどターゲットを絞りづらい分、コンテンツネットワークでは、なかなか上手きません。

逆を言えば、何か問題があるのに、すぐに直せない(すぐに直さない)ようなサービスが狙い目です。

例えば、

  • サイトにアクセスが欲しい
  • 会社の売り上げが上がらない
  • ペットを飼っているけど言う事聞かないので困っている
  • 投資で大儲けしたい
  • 彼氏 / 彼女が欲しい
  • 腰が痛い
  • ダイエットしたい
  • 幸せになりたい…

こういった悩みや欲望は、永遠に持ち続ける人もいます。

つまり、潜在的な悩みや欲望に応えてあげられる商品・サービス が、コンテンツネットワークではうまくいきやすいのかもしれません。

いきなり大きなアクションが必要なサイト

検索を使うユーザーは、キーワードを使って何かを探している人たちです。

つまり、自発的なユーザーと言えるでしょう。

この場合、購入や申込みの準備が出来ているキーワードを使っているユーザーを割り出すことができれば、売上にはつながります。(比較的高価なものも売りやすいです。)

その反面、コンテンツネットワークのユーザーは、ただ何となく記事を読んでいたりする、どちらかというと、受身のユーザーです。

これらのユーザーには、それよりも前にその必要性を説得しなければいけません。

※ これだけ聞くと、コンテンツネットワークにはあまり利点が無いように思うかもしれませんが、クリック単価が安いとか、大量のユーザーに広告を表示できるといった利点もあるので、一概にコンテンツネットワークが不利だと判断しないように…

それらを改善するには、どうしたら良いの?

“今すぐ必要なサービス” や “比較的高価な商品・サービス” を取り扱っている人は、コンテンツネットワークを使うべきではないのか?

普通にやっていては、そうなのかもしれません。

でも、上手くやれば “今は準備が出来てないが、見込み客ではあるユーザー” を囲う事が出来ます。

それが、リードジェネレーションです。つまり、まずはリストを獲得して、そのリストに何度もアプローチすることで、準備が出来た時に申込みしてもらう、若しくは準備ができるようなアプローチをして申込みしてもらうという方法です。

資料請求やメルマガ購読などがそれにあたります。

コンテンツネットワークで上手くいかない方は、このリードジェネレーションの方法を検討してみてはどうでしょうか?

番外編 – 物販サイトは、上手くいかないの?

『物販サイトは、コンテンツネットワークで上手くいかない。』と仰る方も、たまにいます。

でも、これも商品次第で、上記に挙げたような潜在的な悩みや欲望に答えてあげられる商品であれば、十分にやっていけます。(実際にクライアントで、上手く行っている物販サイトも存在します。)

それから、物販サイトであっても、リードジェネレーションが出来ないわけではありません。

過去に、クライアントのアカウントで、

  • 検索ネットワーク = 商品を直接売る
  • コンテンツネットワーク = メルマガ登録がメインのサイト → フォローアップで商品を売る

という住み分けをして、成功した例もあります。

番外編 – 検索のない商品・サービスは、コンテンツネットワークで勝負すれば良いの?

これも単純に Yes / No と答えづらいですが、基本的には検索ネットワークで上手くいかない商品・サービスは、コンテンツネットワークでも上手くいきにくいでしょう。

必ず検索ネットワークで売れるキーワードはあるハズです。

もし無ければ、それは、

  • 検索の無いサービス = ニーズの無いサービス
  • 検索の無いサービス = ユーザーに理解されにくいサービス

ともいえるかもしれません。

はじめたばかりのビジネスであれば尚更、まずは検索ネットワークから、はじめてみては如何でしょうか?

コンテンツネットワークをはじめるのは、その後でも遅くないと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

申し訳ございませんが、古い記事に対するコメントは締め切らせて頂きました。